もくじ
巳の日(みのひ)とは
巳の日は十二支(12種類の動物)を元にして当てはめられている吉日です。12日ごとにやってきます。
巳=蛇は”弁才天”の神使(神の使い)でもあります。七福神の一柱として知られる弁才天は、諸芸上達や財運守護の神様です(弁才天の詳細は後述)。そんな関係から巳の日は非常に縁起が良い日で、「金運が上昇する日」とされています。
己巳の日とは?
60日に一度やってくる巳の日が「己巳の日」で、十二支と十干を組み合わせた日のことです。
干支と十干 | ||
干支 | 12日周期 | 子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(いのしし) |
十干(じっかん) | 10日周期 | 甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き) |
干支の「巳」と十干の「己」が重なるのが己巳の日。60日に一度 |
十二支は「子、丑、寅、卯、辰、巳・・(省略)」と12種類の動物で表す総称でお馴染みですよね。
そして十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・・・(省略)」という順番で、10日周期でやってきます。順位や等級を表すものにも使われ「甲乙つけがたい」とう言葉の由来にもなっています。「鬼滅の刃」に登場する鬼殺隊の階級の由来にもなっているので、聞いたことがある人も多いと思います。
十干の中でも「己」は富や財産を生み出すとされ、干支の「巳」と組み合わさる60日に一度の巳の日が「己巳の日」です。
この己巳の日は、巳の日よりさらに強力な金運アップの日とされています。「弁才天」をまつる神社・お寺では、己巳の日限定の金運御守、御朱印などを授与しているところも多いです。
12日に一度の巳の日と、60日に一度の己巳の日(後ほど紹介)は前もって予定にいれておくと良いですね。
巳の日にやるといいこと
- 弁才天をまつる神社・お寺にお参りする
- 新しい財布を新調する・使い始める
- 宝くじを購入する
弁財天は諸芸上達・金運アップのご神徳を持つ神様。巳の日は更にそのパワーが強力になると言われています。
御朱印を頂いた事がない人は、巳の日に御朱印めぐりをスタートすることもおすすめです。弁才天をまつる寺社では巳の日・己巳の日に特別な御朱印を授与していることもあります。参拝するごとに貯まっていく弁財天の御朱印は記録にもなりますし、毎日を楽しく彩ってくれます。
巳の日にやってはいけないこと
巳の日にやってはいけないことは特にありません。
寅の日との違いは?
巳の日と同様に「寅の日」も金運アップの吉日として知られています。どちらも金運を招く日とされ、宝くじの購入などでも人気です。
ただ、「寅の日と巳の日はどう違うの?」と、疑問に思う方もいるかも知れませんので以下にまとめました。
縁日 | 主なご利益 | |
巳の日 | 弁才天の縁日 | 芸事上達・金運・縁結びなど |
寅の日 | 毘沙門天の縁日 | 金運・厄除・勝運など |
毘沙門天の縁日である「寅の日」と弁財天の縁日である「巳の日」。どちらも七福神のメンバーで、どちらも七福神に含まれる神様で、金運アップのご神徳があるとされています。
毘沙門天はもともとは武神(男神)で、上杉謙信をはじめとした武将にも信仰されていました。勝負に勝って道を切り開いた上で、お金まわりも良くしたい場合により力を頂けそうです。
また寅の日は「虎は千里往って千里還る」という言葉があるように、「出ていったものがすぐに戻ってくる」とされています。
“お金を使ってもすぐに戻ってくる”とされる一方で、すぐに“戻ってきたら困ってしまうこと”として結婚や葬儀などは寅の日を避ける事があるようです。
弁才天は七福神で唯一の女神ということもあり、比較的女性の信仰が多いようです。芸能や芸術の仕事で大成し、結果としてお金まわりも良くしたいなら「弁才天」にお参りすると良いですね。
「寅の日と巳の日どちらが良い」という優劣はなく、あくまでも信仰する対象の違いです。自分の目標や、どういった祈願をしたいのか?を考えて、寅の日と巳の日どちらも活用すると良いですね。
2023年の巳の日はいつ?
2023年の巳の日を紹介します。
2023年(令和5年)の巳の日カレンダー | |
6月 | 4日(日)・16日(金)・28日(水) |
7月 | 10日(月)己巳、22日(土) |
8月 | 3日(木)・15日(火)・27日(日) |
9月 | 8日(金)己巳・20日(水) |
10月 | 2日(月)・14日(土)・26日(木) |
11月 | 7日(火)・19日(日) |
12月 | 1日(金)・13日(水)・25日(月) |
2024年1月 | 6日(土)己巳・18日(木)・30日(火) |
2月 | 11日(日)・23日(金) |
3月 | 6日(水)己巳・18日(月)・30日(土) |
4月 | 11日(木)・23日(火) |
5月 | 5日(日祝)己巳・17日(金)・29日(水) |
2023年に巳の日と一粒万倍日と重なる日
一粒万倍日とは、一つの行動が「万倍」になって返ってくるという吉日です。
金運アップの日とされる「巳の日」ですが、同じく吉日の一粒万倍日と重なる日は、そのパワーが更に高まるとされています。
2023年に巳の日と一粒万倍日が重なる日が2日あります。
- 6月16日(金)
- 6月28日(水)
2023年に巳の日と天赦日と重なる日
天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)とは、「天がすべてを赦す」日とされ、「何をやってもうまくいく」とされています。天赦日は1年に5,6回ほどあり、天赦日と巳の日が重なる日も強力な開運日とされています。
2023年後半は天赦日と巳の日が重なる日はありません。
2023年(令和5年)の天赦日 | |
6月5日(月) | |
8月4日(火) | |
10月17日(火) | |
巳の日は「弁才天」へのお参りがおすすめ
前述したように巳の日におすすめしたいのが、弁才天をまつる神社・お寺への「巳の日詣り」です。全国の弁才天をまつる神社・お寺でも、巳の日や己巳の日には祭事が行われています。
では、弁才天はどこにまつられているのでしょうか?弁才天をまつる代表的な寺社を紹介します。
弁才天がまつられているお寺・神社
弁才天は日本全国にまつられています。その中でも有名なのが、「日本三大弁天」に数えられる寺社です。
日本三大稲荷をはじめとして三大◯◯の多くは地域によって違うなど諸説ある場合が多いですが、日本三大弁天に関しては以下の三社が一般的になっています。
この三社では年に一度「三社弁才天祭」も共同で行われています。
(竹生島神社に掲げられている木札より)
そして、日本三大弁天に加えて天河大弁財天社(奈良)、金華山黄金山神社(宮城)の二社を加えて「日本五大弁天」とも呼ばれています。
弁才天がまつられている主な寺社 | |
厳島神社(広島) | 三大弁天。世界遺産。日本三景の一つ。全国に約1000社ある厳島神社の総本社。安芸国の一宮。 |
大願寺(広島) | 三大弁天。厳島神社と隣接。明治の神仏分離で厳島神社の弁才天が遷される。 |
宝厳寺/竹生島神社(滋賀) | 三大弁天。三大弁天の中でも最も歴史がある。豊臣秀吉が信仰、寄進した本殿は国宝。 |
江島神社(神奈川) | 三大弁天。神奈川県を代表する観光地でもある江ノ島にある神社。 |
天河大弁財天社(奈良) | 五大弁天。高野山、吉野、熊野という聖地のほぼ中心地にあり、芸能人がお忍びで訪れることでも有名 |
金華山黄金山神社(宮城) | 五大弁天。 |
八百富神社(愛知県) | 日本七弁天。竹島内に鎮座 |
浅草寺・弁天堂(東京) | 関東三大弁天。浅草寺内にある弁天堂 |
東海寺・布施弁天 (柏市) | 関東三大弁天 |
不忍池弁天堂(東京都) | 江戸六弁天 |
洲崎神社(東京都) | 江戸六弁天 |
江島杉山神社(東京都) | 江戸六弁天 |
六波羅蜜寺(京都) | 日本最古の七福神「都七福神」のひとつ |
深沢銭洗弁天(神奈川県) | |
長谷寺 弁天堂(神奈川県) | |
鶴岡八幡宮・旗上弁才天社(神奈川県) | 鎌倉・江ノ島七福神 |
銭洗弁財天(神奈川) | |
小網神社(東京都) | 金運アップ・宝くじ当選祈願で大人気。別名 東京銭洗い弁天 |
上記はほんの一部で、日本全国にたくさんの弁才天がまつられているとされていますので、お近くの弁才天を探してみてください。全国各地の「◯◯七福神」には弁才天も含まれているので、七福神めぐりをしてみるのも良いですね。
弁才天の御朱印が頂ける人気寺社
弁才天がまつられている寺社では、弁才天の御朱印も頂けることが多いです。巳の日や己巳の日には特別な御朱印が頂ける寺社も多いので、巳の日に参拝して弁才天の御朱印を集めるのもおすすめです。参拝して御朱印を頂くことで弁才天とご縁を結べた証拠にもなるので、楽しいですよ。
東京・吉原神社の御朱印は、「弁財天」の文字を囲むように神使である蛇の姿が表現されている人気の御朱印。
巳の日限定で頂ける人気の御朱印は以下のページにまとめました。
巳の日参りにおすすめの御朱印帳
先ほどお話ししたように、弁財天をまつる寺社では「巳の日限定御朱印」を出されているところもあります。
巳の日以外にも、寅の日・一粒万倍日・天赦日といった開運日に御朱印めぐりをするのも楽しいです。
新たな御朱印帳を新調して御朱印めぐりの習慣をスタートさせるのも良いですね!御朱印帳は開運日がモチーフになった御朱印帳『開運』がおすすめです。