自分で漉いた和紙に御朱印を頂ける!「なじょな願いもかみ頼み」レポ(福島県西会津町)

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自分で漉いた和紙に御朱印を頂ける素敵なイベントについて紹介するよ

「なじょな願いもかみ頼み」とは?


御朱印を集めている方は「何かを叶えたい願望」があり、寺社に祈願しながら巡っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめのイベントが「なじょな願いもかみ頼みだのみです。

「なじょな願いもかみ頼み」は、”3年通うとなじょな(どんな)願いも叶える”と信仰されている大山祇神社(福島県西会津町)境内で行われる和紙づくり体験です。
しかも自分で漉いた和紙に大山祇神社の御朱印を頂くこともできちゃうという御朱印好きにはたまらないイベント!
願いを込めながら漉いた和紙に頂く御朱印は一生の宝物になるでしょう。

自分で漉いた和紙に御朱印をいただける
自分で漉いた和紙に御朱印をいただける

この記事では前半で実際に体験して感じた「なじょな願いもかみ頼み」の5つの魅力、後半に和紙づくりの製作過程や御本社まで登ったレポを紹介します。

「なじょな願いもかみ頼み」の5つの魅力


実際に体験して感じた“なじょな願いもかみ頼み”の5つの魅力が以下になります。

5つの魅力
1.無経験でも安心。楽しくわかりやすく教えてくれる
2.原料から和紙が完成する過程を知れる
3.どんな願いも叶える?大山祇神社境内で行われる
4.自分が漉いた和紙に御朱印をいただける
5.道の駅で西会津グルメも楽しめる

1.楽しくわかりやすく教えてくれる

和紙職人の滝澤さんと西会津町地域おこし協力隊の大山栞那さん
左)和紙職人の滝澤さん 右)サポート役の大山栞那さん(西会津町地域おこし協力隊)

今回講師を務めてくださったのはこのお二方。
出ヶ原和紙いづがはらわし(※)再生に向けて活動されている和紙職人の滝澤さん&木版画家で西会津町地域おこし協力隊の大山栞那さんです。


※出ヶ原和紙
出ヶ原和紙(いづがはらわし)は、福島県西会津町出ヶ原地区周辺で生産されていた和紙。旧会津藩の公文書にも使われていた高級和紙。


職人さんというと「黙って見て覚えろ」的な背中で語る系のイメージがあったのですが(失礼)、実際に始まってみるとそんな不安は杞憂に終わりました。
手を動かしている間も「良いですね~」「良い仕上がりですよ」と声がけしてくれるので安心して作業に没頭できちゃいます!


優しく教えてくれる大山さん
優しく教えてくれる大山さん

和紙づくりをサポートしてくださった大山さんにお話を伺いました。

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大山さんと出ヶ原和紙との出会いを教えてください。
大山さん
大学時代に版画の勉強をしていて、自分の紙を作りたいと思った時に西会津の出ヶ原和紙に出会い協力隊になりました。
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ワークショップを通じて参加者に感じてほしいことはなんですか?
大山さん
私たちの出ヶ原和紙は地元のこうぞを使い、手作業の工程が多い昔の作り方にこだわっています。それぞれの工程で変化する楮の表情や昔の人に思いを馳せながら作業を楽しんでいただきたいです。
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楮がどのように変化していくのか・・要チェックですね(大山さん素敵)

2.和紙について原料から知れる


ワークショップではまず最初に和紙の原料である”こうぞを知ることから始まります。なんと会場(大山祇神社)近くに”こうぞ“が自生しているんです。
紙漉き体験ができる場所は全国にもいくつかありますが、実際に和紙の原料を見て触ることが出来るのはかなり珍しいのではないでしょうか。

和紙の原料「楮(こうぞ)」
和紙の原料である楮の説明をしてくれる滝澤さん
大山さん
昔も野生の楮を使って和紙作りが行われていたそうです。楮は根本から刈り取っても1年で1〜2メートル程になるとても強い植物です。


ワークショップでは、和紙づくりに使う「水」にもこだわっています。大山祇神社創建にも関わる不動滝の水(後ほど本社まで行ってきたレポで紹介)を使います。水道水ではなくあえて神聖な水を使うところにも「願いを叶える」為のこだわりが垣間見えますね。

3.”どんな願いもかなえる”大山祇神社境内で行われる


ワークショップの会場となるのが大山祇神社おおやまづみじんじゃの神楽殿前です。

大山祇神社
「三年続けてお詣りすれば、一生に一度はなじょな願いも聞きなさる」として福島県のみならず、新潟・山形県一円で古くからという信仰を集める古社。


境内は携帯電話の電波も入らないほど自然豊かで静かな環境。鳥のさえずりや風の音も聞こえてくる環境で自分の願いを「和紙」に込めることが出来るのはとっても贅沢な時間でした。

大山さん
鳥の声や風の音も楽しんでほしいので、大きな声で話しすぎないようにしています。
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鳥のさえずりを聞きながらの和紙漉き体験はめっちゃ癒される!

4.自分が漉いた和紙に御朱印を頂ける

自分で漉いた和紙に御朱印をいただける
自分で漉いた和紙に御朱印をいただける

ワークショップの目玉は、自分で漉いた和紙に大山祇神社の御朱印を頂けちゃうこと!
自分で漉いた和紙に御朱印を頂けるのも、全国探してもなかなかないのではないでしょうか。御朱印好きにはたまりませんね。


自分の願いを込めて漉いた和紙に頂く御朱印。

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SNSでも自慢できそう!

5.近くの「道の駅にしあいづ」でご当地グルメやおすすめ寺社も知れる

ワークショップ会場となる大山祇神社から車で5~6分のところに「道の駅にしあいづ」があります。

道の駅にしあいづ
道の駅にしあいづ

道の駅内には「にしあいづ観光交流協会」があり、周辺の観光情報・パンフレットなどもゲットできるので、ワークショップ後に立ち寄ってみるのもおすすめです。

ちなみに道の駅内では会津木綿を貼り合わせた素敵な御朱印帳も販売されていました。この御朱印帳で会津三十三観音巡りや会津の寺社巡りなんていかがでしょうか。

道の駅にしあいづから車で3分ほどの場所(大山祇神社への通り道)に、会津三十三観音の番外札所「鳥追観音」があります。
鳥追観音の御朱印
鳥追観音の御朱印

大山祇神社御本社へのガイドもしてくださった「にしあいづ観光交流協会」矢部さんにインタビューしました。


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出ヶ原和紙の再生プロジェクトへの想いを聞かせてください。
矢部さん
職人との関わりや和紙と接することで、観光振興に活かす方法を考えています。
全国各地に和紙の産地がありますが“出ヶ原和紙らしさ”を、地域の人々との関わりも踏まえて生み出せればという想いがあります。
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西会津に来たら「これだけは知ってほしい!体験してほしい!」というものはありますか?
矢部さん
西会津のリアルで本物の価値を見出せる体験の中で、人のあたたかさを感じながら心を豊かにしてもらいたいです。ぜひ西会津のおいしいお米や野菜も食べてみてください。 
お米
西会津米

西会津米はお米の品評会で日本一になったこともある美味しいお米です。フードコートでは西会津米を使った料理も頂けます。

[にしあいづ観光交流協会
[にしあいづ観光交流協会

2-1.和紙づくり体験レポ

【当日の流れ】
受付 → 和紙の原料(楮)見学 → 遥拝殿でお参り→ 神楽殿前 →
紙造り(各二枚) → 休憩(お茶・お菓子) → 和紙・御朱印受け取り→ 解散
STEP1
すべ取り・チリより

楮の皮を剥ぎ、水の中でチリなどを取り除きます。皮剥ぎスルスル剥けてキモチい〜い♪↓
STEP2
楮の繊維をたたく


楮の繊維を細かくするために、3分間ほど木槌で叩いていきます。
「宝くじで1億円!宝くじで1億円!」と願い?を込めながらの作業。3分も願いを唱え続けるとなんだか自分の中に執念のようなものが生まれてきます(笑)

STEP3
紙漉き

いよいよ紙漉きです!
大きな木舟にちぎった楮の繊維、水、糊をいれてぐるぐるかき混ぜます。その後は見本を見せて頂きながら漉く作業。自分の紙は自分で漉くスタイルです。
ここでも願いを込めながら丁寧に漉きます。最後に、板に貼りつけて乾燥させます。↓
完成!
自分で漉いた和紙に御朱印をいただける
板の木目が和紙に付いていい感じの味わいになりました。
和紙が乾くまでの間は、お菓子とお茶でほっこりタイム♪
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不器用なわたしも出来たぁ♪あっと言う間で楽しかったな!
大山さん
楽しかったと言ってもらえるとすごく嬉しいです

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2-2.大山祇神社の本社にいってみた

「なじょな願いも叶う」という大山祇神社。山の麓にあるのは遥拝殿(遠くからお参りする場所)で、御本社は山の上にあります。

せっかくなのでやっぱり御本社にも行きたい!ということで登ってきました。
遥拝殿から御本社まで片道2時間(下り1時間半)はかかるため、運動靴は必須です。

にしあいづ観光交流協会 矢部さんのガイドにより大山祇神社の信仰や自然について楽しく学びながら登ります。

矢部さん
神様にしっかりと願いを伝えたいなら、ぜひ御本社へ!

 

START
遥拝殿

不動滝
この不動滝で修行をしていた真海法師は大聖不動明王のお告げを聞き、大山祇神社を勧請した伝えられています。
和紙づくりで使われる水は、この不動滝の水を使っています。
弥作滝
真海法師が弥作滝の川上の地蔵屋敷という地に草庵を結んだことから起源。
マイナスイオンに癒されます♪
杉並木&202段の石段
「ふくしま遊歩道50選」にも選ばれた杉並木。二又に分かれた夫婦杉が多いです。

御本社までの最後の難関(?)が202段の石段!
ハァハァ言いながら登っていきます。
御本社についた!

御本社の石段から先は神域中の神域。ご神域の厳かな空気をビンビン感じます。
1人ずつ参拝します。心のなかで「感謝・決意・祈願
趣のある社殿は創建当時のものと伝えられているそうです。

帰り道



GOAL!!
矢部さん
御本社までの道のり全体が御神域です。滝や杉並木などの自然のパワーと、願いが叶う山の神様のご利益をできるだけ感じとってくださいね!!

道はアップダウンの繰り返しですが、急な傾斜はほとんどありません。

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思い切り歩いてクタクタだけど、達成感でイッパイ!
帰りに食べた「道の駅にしあいづ」の味噌ラーメンがめちゃくちゃ美味しかったぁ〜!

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御本社までの自然豊かな参道。動画でご覧ください↑

申し込み方法

 

ワークショップ「自ら漉いた和紙で御朱印をいただく なじょな願いもかみ頼み」
講師 滝澤 徹也・大山 栞那
日時 2023年 5月27日(土) 9:00〜12:00 ※要予約
体験料 4,500円(御朱印代 別途300円)
会場 大山祇神社 神楽殿前
〒969-4406 福島県耶麻郡西会津町野沢字大久保1445-2
・JR野沢駅から約5km臨時オンデマンドバスあり(野沢駅前8:00)
・磐越自動車道西会津I.C.から約5km(車で8分)
お申し込み方法 1. 電話で申し込む
にしあいづ観光交流会 TEL:0241-48-1666(受付時間9:00~17:00)2. にしあいづ観光交流協会で申し込む
道の駅にしあいづ物産館内[にしあいづ観光交流協会窓口]まで
【受付時間】平日9:30~17:00、土日祝日9:30~16:00
【住所】福島県耶麻郡西会津町野沢字下條乙1969-26 道の駅にしあいづ 交流物産館よりっせ内
【URL】http://nishiaizu-kanko.org/nazyona
※受付締切日
※お客様の都合でキャンセルの場合、キャンセル料500円を請求する場合がございます。
※天候等により中止の場合ございます。

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まとめ

会場となる大山祇神社は携帯の電波も入らないような自然豊かな環境で、心が癒やされること間違いなしです。

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ハトピー
ども、鳩胸気味のハトピーです。お寺の家系に生まれ、神社仏閣が大好きです。「御朱印」を通して神社仏閣を身近に感じる人を増やしたいです。twitter・インスタやってますのでフォローしてやってください。