もくじ
○○天満宮、○○天神とは??
○○天満宮や○○天神社のご祭神は
菅原道真(すがわらのみちざね)です。
全国の〇〇天満宮の集まり「梅風会」さんによると
菅原道真を祀った神社は、全国に約12,000社ほどあるようです。
全国的によく知られている神社は
・北野天満宮(京都)
・太宰府天満宮(福岡県太宰府市)
・防府天満宮(山口県防府市)
これらの神社は日本三大天神とも言われています。
また、関東周辺でよく知られている神社は
・湯島天満宮(東京都文京区)
・亀戸天神社(東京都江東区)
・谷保天満宮(東京都国立市)など。
これらは「関東三大天神」と呼ばれています。
菅原道真ってどんな人だったの?
一言でいうと平安時代に活躍したエリート官僚。
・11歳で詩を詠み「神童」と言われた
・18歳で今でいう国家試験を受け合格(最年少記録)
・20歳で学者としてのトップの地位に。
・香川県に長官として勤め、民衆から慕われる
・そして55歳の時に右大臣(今でいう副総理)
・唐(中国)から学ぶものないと判断し、
200年以上続いた「遣唐使」を廃止。
等々、政治の世界で活躍していきます。
いかし・・・
ライバル同僚(藤原時平)や、
道真をよく思わない人たちがその才能を恐れ、
嫉妬し、道真をハメてしまいます。
「道真はなんだか怪しいよ」と告げ口をし、
無実の罪に問われてしまったのです。
そして、京都から太宰府に流されてしまうのです。
「本当は恐怖の怨霊だった菅原道真・・」
大宰府に飛ばされてしまった菅原道真。
京都に帰ることは出来ずに、2年後に亡くなってしまいます。
道真を陥れた人たちは
もしかしたら内心ホッとしたのかも知れません。
しかし・・
その後に
“世にも奇妙な物語”が続出するのです。
菅原道真を陥れたライバルや仲間たちが
・雷に打たれて死亡
・突然、謎の死を遂げる
・鷹狩の最中に泥沼に落ちて行方不明
次々と消えていく元ライバル。
その他にも
・雨がふらずに農作物が不作になる
・病気が流行る
・宮廷に雷が落ち、その後醍醐天皇がショックでなくなる・・・
など、様々な天変地異が勃発。
当時の人々はこれらを
「菅原道真の怨霊のせいだ」と震え上がったそうです。
こういった出来事から
菅原道真=天変地異を起こす=天神。
菅原道真=雷を落とす=雷神or天神。
とみなされるようになっていったようです。
そんな菅原道真を祟りを何とかする為に、
道真が亡くなった地に立てられたのが、太宰府天満宮。
その後、京都にも北野天満宮が建てられ、
菅原道真は神になっていきました。
いつから学問の神さまに??
では、元怨霊だった道真さんは、
いつから「学問の神様」になっていったのか?
それは、江戸時代頃と言われています。
寺子屋がたくさんできて、
庶民にも学問が身近になった時、
「神童」と言われたエリートだったこと
「学問」に長けていたことなどから自然と「学問の神様」
としても祀られるようになっていったようです。
今でも
「太宰府天満宮」「湯島天満宮」など、
著名な天満宮は受験シーズンは中高生で殺到します。
天満宮の不思議1:なぜ梅があるの?
天満宮や天神さまは「梅の印」があったり、「梅の木」が植えられています。
なぜ「梅」があるのか?
その理由は単純で菅原道真が梅が好きだったから!
自宅の梅の木を大切にしていたり、梅に関する歌を詠んだことから
菅原道真を祀る神社の境内には、梅も植えられるようになったとか。
天満宮の不思議2: なぜ牛がいるの?
天満宮では神さまの使いとして
牛の銅像がかなりの確率で置いてあります。
牛に関してはいろんな説があるそうです。
・菅原道真がうし年の生まれだったから説
・ライバルに襲われた時に牛が助けてくれた説。
・太宰府に行く際に牛に乗っていた説
等々
様々な説があるようですが、菅原道真が
「牛」と密接に関わっていたのは間違いないようで、
それらの縁から牛=神の使いとして牛の像が置かれているようです。
天満宮の不思議3: 天満宮の牛はなぜ座っているの?
大宰府で亡くなった菅原道真さん。
その遺骸を牛舎で運ぶ際、車を引いていた牛さんが座り込んで動かなくなってしまったそうです。
「道真公のここに居たいという意思表示では?」と考えた当時の人々は、
ここに道真さんを埋葬し、のちに建物も作ったといわれています。
これが「太宰府天満宮」だとも言われています。
そんなエピソードにちなんで
天満宮にいる牛さんは「座り込んだ状態」なんですね~。
天満宮にはどんなご利益があるの?
学業成就、合格祈願。
もちろん、学生の試験だけでなく資格試験や昇進試験など
仕事を頑張るビジネスマンの願いにもこたえてくれそうです。
菅原道真さんをもっと詳しく知りたい方は・・
(太宰府天満宮とコラボした御朱印帳)
◯◯天神・天満宮の御祭神 菅原道真に興味がある人にオススメなのが、人気漫画『応天の門』。平安時代の京都で起こる謎の事件を若き菅原道真&イケメン在原業平が解決していくストーリー。東京大学史料編纂所の本郷和人さんが監修を行っていて、菅原道真のことや、平安時代の歴史も楽しく学べます。第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作。
まとめ:○○天満宮、○○天神とは??
・○○天満宮や○○天神社のご祭神は菅原道真
・菅原道真を祀った神社は、全国に約12,000社もある。
・一言でいうと平安時代に活躍したエリート官僚
・道真は出世競争に破れ、大宰府に流されてしまう
・道真が亡くなったあと様々な天変地異が起こる
・天変地異は道真の祟り=雷神・天神さまとなる
・祟りを鎮める為に作られたのが太宰府天満宮。
・道真は梅や牛と深い関わりがあった
いかがでしたでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです^^