火之迦具土神とは

火之迦具土神(別名:火産霊神、火結命、加具土命など)は、火の神様です。
- イザナギ(父)とイザナミ(母)の間に生まれる
- イザナミ(母)は火之迦具土神を生んだ時の火傷で死んでしまう
- 秋葉権現など50以上の別名がある
- 全国の秋葉神社、愛宕神社にまつられる
火之迦具土神を生んだイザナミ(母)は火傷を負って死んでしまいます。最愛の妻を失ったイザナギ(父)は憎しみのあまり十拳剣で火之迦具土神を一刀両断しました。
この時、十拳剣・カグツチの死体からは多くの神様が生まれています(下記参照)。
火之迦具土神データ | |
別名 | 表記・読みの違いを含めると50以上の別名がある。
『古事記』・・加具土命(かぐつち)、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)、火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)など。 『日本書紀』・・軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)など。 |
親 | イザナギ(男神)とイザナミ(女神) |
以下『八百万の神の絵師 持田大輔』より引用
十拳剣に付いたヒノカグツチの血から生まれた神 カグツチの死体から、生まれた神 |
御神徳・ご利益
「火の神」なので、防火・防災、家内安全。
火=エネルギーということで事業発展や金運のご利益。
また、火は物を燃やし灰にすることから「古い自分を消滅させて浄化し、新たな自分に生まれ変わる」といった意味合いも。
火之迦具土神をまつる神社
火之迦具土神をまつる代表的な神社・当サイト掲載神社 | ||
愛宕神社 | 東京都港区 | 出世の階段で有名/旧村社/日本三大愛宕 |
向島秋葉神社 | 東京都墨田区 | |
秋葉神社 | 東京都台東区 | 限定御朱印が人気/”秋葉原”名称の発祥 |
秋葉山本宮秋葉神社 | 静岡県浜松市 | 全国約400社の秋葉神社総本宮/旧県社 |
愛宕神社 | 京都市右京区 | 全国約900社の 愛宕神社総本宮/旧府社/日本三大愛宕 |
鷲尾愛宕神社 | 福岡県福岡市 | 旧郷社/別表神社/日本三大愛宕 |
神谷神社 | 香川県坂出市 | 鎌倉時代再建の本殿は国宝/式内社/旧郷社 |
古事記における『火之迦具土神』

冒頭でお伝えしたように火之迦具土神を生んだことで、イザナミ(母)は亡くなってしまいます。
愛する妻をなくしてしまったイザナギ(父)は、子である火之迦具土神を恨み、殺害してしまいました。
しかし、、、
イザナギ(父)は眼の前にいる火之迦具土神を斬ったのではなく”◯◯”を斬った?という解釈も。
古事記を”祓え”の観点から読み解く『日本を元気にする古事記のこころ』 著者・小野善一郎先生のインタビューもぜひ。

まとめ
火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)は、イザナギ(父)とイザナミ(母)の間に生まれた火の神様。