火之迦具土神とは?ご利益とまつられている神社一覧

『火之迦具土神』提供:Daisuke Mochida
『火之迦具土神』提供:Daisuke Mochida

火之迦具土神とは

火之迦具土神
『火之迦具土神』提供:Daisuke Mochida

火之迦具土神ひのかぐつちのかみ(別名:火産霊神ほむすびのかみ火結命ほむすびのみこと加具土命かぐつちのみことなど)は、火の神様です。

火之迦具土神の特徴
  1. イザナギ(父)とイザナミ(母)の間に生まれる
  2. イザナミ(母)は火之迦具土神を生んだ時の火傷で死んでしまう
  3. 秋葉権現など50以上の別名がある
  4. 全国の秋葉神社、愛宕神社にまつられる
火之迦具土神ひのかぐつちのかみという名前の意味は「カグ=”揺れる火の光”、”輝く光”」、「ツチ=”命の源である大地や神霊”」を表すといわれています。

火之迦具土神を生んだイザナミ(母)は火傷を負って死んでしまいます。最愛の妻を失ったイザナギ(父)は憎しみのあまり十拳剣とつかのけんで火之迦具土神を一刀両断しました。

この時、十拳剣・カグツチの死体からは多くの神様が生まれています(下記参照)。

火之迦具土神データ
別名 表記・読みの違いを含めると50以上の別名がある。

『古事記』・・加具土命(かぐつち)、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)、火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)など。

『日本書紀』・・軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)など。
他にも火結神(ほむすびのかみ)、秋葉権現など

イザナギ(男神)とイザナミ(女神)
以下『八百万の神の絵師 持田大輔』より引用

十拳剣に付いたヒノカグツチの血から生まれた神
・イワサクノカミ(石折神)
・ネサクノカミ(根折神)
・イワツツノヲノカミ(石筒之男神)
・ミカハヤヒ(甕速日神)
・ヒハヤヒノカミ(樋速日神)
・タケミカヅチ(建御雷之男神)
・クラオカミノカミ(闇淤加美神)
・クラミツハノカミ(闇御津羽神)

カグツチの死体から、生まれた神
・頭部=マサカヤマツミ(正鹿山津見神)
・胸部=オドヤマツミ(淤縢山津見神)
・腹部=オクヤマツミ(奥山津見神)
・性器=クラヤマツミ(闇山津見神)
・左手=シギヤマツミ(志藝山津見神)
・右手=ハヤマツミ(羽山津見神)
・左足=ハラヤマツミ(原山津見神)
・右足=トヤマツミ(戸山津見神)

 

御神徳・ご利益

「火の神」なので、防火・防災、家内安全
火=エネルギーということで事業発展や金運のご利益。
また、火は物を燃やし灰にすることから「古い自分を消滅させて浄化し、新たな自分に生まれ変わる」といった意味合いも。

火之迦具土神をまつる神社

火之迦具土神をまつる代表的な神社・当サイト掲載神社
愛宕神社 東京都港区 出世の階段で有名/旧村社/日本三大愛宕
向島秋葉神社 東京都墨田区
秋葉神社 東京都台東区 限定御朱印が人気/”秋葉原”名称の発祥
秋葉山本宮秋葉神社 静岡県浜松市 全国約400社の秋葉神社総本宮/旧県社
愛宕神社 京都市右京区 全国約900社の 愛宕神社総本宮/旧府社/日本三大愛宕
鷲尾愛宕神社 福岡県福岡市 旧郷社/別表神社/日本三大愛宕
神谷神社 香川県坂出市 鎌倉時代再建の本殿は国宝/式内社/旧郷社

古事記における『火之迦具土神』

『イザナギ・イザナミ』提供:Daisuke Mochida
『イザナギ・イザナミ』提供:Daisuke Mochida

冒頭でお伝えしたように火之迦具土神を生んだことで、イザナミ(母)は亡くなってしまいます。
愛する妻をなくしてしまったイザナギ(父)は、子である火之迦具土神を恨み、殺害してしまいました。

しかし、、、
イザナギ(父)は眼の前にいる火之迦具土神を斬ったのではなく”◯◯”を斬った?という解釈も。
古事記を”祓え”の観点から読み解く『日本を元気にする古事記のこころ』 著者・小野善一郎先生のインタビューもぜひ。

小野善一郎先生
日本を元気にする古事記の「こころ」 著者:小野善一郎先生(撮影:白須法男)

まとめ

火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)は、イザナギ(父)とイザナミ(母)の間に生まれた火の神様。

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