【診断ツールあり】神社とお寺で御朱印帳は分けるべき?

神社とお寺で御朱印帳分ける?分けない?

御朱印集めを始めたばかりの多くの方が、「神社とお寺で御朱印帳を分けるべき?」という疑問に直面します。
結論からいうと、絶対的な正解がある訳ではなく「御朱印巡りに対するスタンス」や「信仰心」によって変わります。 一般的には「分けない(神社もお寺も一緒にしている)」という方が多いでしょう。

記事を要約したイラスト
本記事では、実際に御朱印巡りをしている方々へのアンケート調査、そして神社・お寺側への直接取材に基づき、神社とお寺で御朱印帳を「分けるor分けない」、それぞれの「メリットとデメリット」を徹底解説します。

御朱印帳の使い方で悩んでいる方は必見です。

この記事の信頼性について

  • 全国で3,000以上の御朱印をいただいた経験に基づく
  • 神社とお寺、両方の御朱印帳を実際に使用した経験に基づく
  • 複数の寺社関係者への直接取材を実施
  • 200名の御朱印愛好家にアンケートを実施
  • 最終更新:2025年11月

【結論】正解はないが「分けない」が多数派

冒頭でもお伝えしたように「分ける、分けない」に絶対的な正解はありません。
ただし、「神社とお寺で御朱印帳を分ける必要はない」というのが一般的な意見ではあります。

その理由については、御朱印を「授ける側の専門家」でもある神職・お坊さんに聞いてみました。

神社とお寺の方に聞いてみた!

神社とお寺で御朱印帳は分けた方が良い?

定林坊・望月副住職
定林坊では神社や他宗派のお寺の御朱印が混じっている場合も、御朱印を書いています。元々は神仏習合で神さまも仏様も一緒でしたし、明確に分かれたのは明治以降の話です。 神社とお寺を分けたのはあくまでも人間の考えであって、個人的には分けなくて良いのではと思っています。
瀧野川八幡神社・藤井宮司
当社では特に決まりはなく書き入れています。七福神めぐりなどではお寺も神社も入り混じっている場合がありますよね。そうするとお寺の隣に神社、神社の隣にお寺の御朱印を書くこともあります。そうなると、参拝者の方もハッキリ分けるのは難しいですよね。
回答にご協力いただいた専門家
身延山定林坊 望月副住職
日蓮宗の総本山である身延山久遠寺近くにある身延山定林坊の副住職。日蓮宗公式の寮、日蓮宗本部での修行を経て定林坊へ。よみうりカルチャーの仏教担当講師も務める。
【公式サイト】定林坊 公式サイト
【関連記事】身延山定林坊インタビュー

瀧野川八幡神社 藤井宮司
800年以上の歴史がある東京都北区滝野川の総鎮守・瀧野川八幡神社の宮司。神職の家系出身で、國學院大學に通いながら浅草神社に奉職。櫻木神社(文京区)、下谷神社(台東区)などを経て瀧野川八幡神社へ。
【公式サイト】 瀧野川八幡神社 公式サイト
【関連記事】瀧野川八幡神社インタビュー

上記のように「歴史的背景(神仏習合)を踏まえると、御朱印帳を分ける必要はない」という意見が多数派でした。
また、以下のようなコメントも。

「分けるかどうかにこだわるよりも、心を込めて丁寧に参拝していただける方が嬉しいですね!」

「当社では御朱印を授与する際に、いちいち御朱印帳の中身をすべて確認することはできません。参拝される方が気に病む必要はないでしょう」

分けなくても良い理由は「神仏習合」の歴史

神仏習合の歴史
神仏習合の歴史

実は、現在のように「神社(神道)」と「寺院(仏教)」が明確に分けられるようになったのは、明治時代に出された「神仏分離令」からです。
それ以前の日本は、何百年もの間、神様も仏様も同じ場所で、一体の存在として信仰されていました(これを「神仏習合」といいます)。

この長い歴史を踏まえると、「神様と仏様が喧嘩してしまうのでは?」と心配したり、御朱印帳を分けることに過剰にこだわったりする必要はないと言えるでしょう。

具体的な事例
神仏霊場巡拝の道 近畿地方を中心に、伊勢神宮春日大社住吉大社生田神社下鴨神社といった著名な神社と、高野山東大寺比叡山延暦寺清水寺といった著名な寺院を一緒にめぐる「神仏霊場会」が発足されています。 専用の御朱印帳では、神社もお寺も分け隔てなく御朱印をいただくことが前提となっています。
全国の七福神めぐり 全国各地の「七福神めぐり」の多くも、神社とお寺が混在する形で巡拝ルートが組まれています。 例)浅草名所七福神鎌倉・江の島七福神大阪七福神 など。
七福神
全国にある七福神めぐり。多くの場合、神社と寺院を一緒にめぐる

ただし、ごく稀に「御朱印を断られるケース」があるのも事実

御朱印を断られることもある

では、神社とお寺の御朱印を一緒の帳面にいただいて全く問題ないかというと、ごく稀に、そうではないケースが存在します。 具体的には、「お寺と神社の御朱印が混在していることを理由に、記帳をお断りされる」可能性が稀にあるということです。

その背景には、主に「信仰上の理由」や「御朱印に対する考え方の違い」があります。
神社とお寺で御朱印帳を分けることを推奨されていた、とあるお寺の職員の方は以下のように仰っていました。

「神道には神道、仏教には仏教としての良さがあります。御朱印帳を分けることで、自分の信仰や参拝の記録を明確に整理できる、という考え方もあるのです。もちろん、これは当社の考えであり、他の神社仏閣の考えを否定するものではありません」

上記のように、御朱印に対する考え方は寺社によって様々で、どちらが「正しい」「間違い」という話ではありません。
もし稀に御朱印の授与を断られてしまった場合は、その寺社の考え方を尊重しましょう。
「せっかく来たのだから」と無理に御朱印をお願いしたり、押し通そうとしたりすることは絶対に控えてください。

【体験談】実際に断られた数

実際に御朱印を断られた数は?

では、神社とお寺の御朱印帳を分けていないことで、実際に断られる断られる確率はどれくらいなのか?
全国で3,000体以上の御朱印をいただいてきた著者自身の経験をお伝えします。

神社とお寺の混在を理由に断られた回数
御朱印をいただいた寺社数 約3,000社
上記の中で断られた回数 2回(約0.06%)

上記から分かるように、御朱印が混ざっているという理由で授与を拒否されるケースは極めて稀で、ほとんどの場合、御朱印帳の中身すら確認されないというのが実際のところです。初心者の方は、過度に心配する必要はないでしょう。

もちろん、上記の確率は“どのような寺社に参拝するか”によっても変動します。
例えば観光客が多く訪れる寺社、御朱印に力を入れている寺社は、混在した御朱印帳への対応に慣れていますし、中身を確認されることも無いでしょう。

観光客が多い寺社や御朱印に力を入れている寺社は対応に慣れている(画像は京都・清水寺)
観光客が多い寺社・御朱印に力を入れている寺社ではまず問題ない(画像は京都・清水寺)

逆に、御朱印の授与自体にあまり積極的ではなく、修行や神事・法事に力を入れている寺社
あるいは特定の信仰を重んじている寺社では、「分けてほしい」と案内されるケースが稀に発生するということです。

いずれにせよ「御朱印は参拝すれば必ずいただけるもの」ではありません。
御朱印の授与を断られてしまった場合は、その寺社の考え方を尊重しましょう。

誤解もある?「御朱印を断られた」の真相

日蓮宗特有の「御首題」
日蓮宗特有の「御首題」

「神社とお寺の御朱印が混じっていたため断られた」という体験談を聞いていると、なかには誤解に基づくものもあるようです。
特に多いのが、日蓮宗の寺院で「この御朱印帳には御首題は書けません」と伝えられたのを、「御朱印の授与を断られた」と解釈してしまったケースです。

御首題とは

日蓮宗の寺院では、通常の御朱印(「妙法」と書かれることが多い)とは別に、宗派の題目である「南無妙法蓮華経」を記した「御首題」を授与しています。
この御首題は、宗派の教えを重んじる性質上、「日蓮宗以外の御朱印(他宗派のお寺や神社の御朱印)が既に書かれている帳面には記帳できない」というスタンスを採っている寺院も多いです。

日蓮宗の「御首題」について知っておく
日蓮宗の「御首題」について知っておく

上記のようなケースは、日蓮宗の寺院が持つ御朱印(御首題)のスタンスを事前に理解していれば、防げた問題と言えます。
御朱印巡りの初心者の方は、日蓮宗を訪問する前に、別途設けた「日蓮宗で頂ける御首題」の解説を必ずご確認ください。

御朱印好き200人に聞きました

ここまでで「原則、分ける必要はないが、分けて欲しいスタンスの寺社も稀にある」とお伝えしました。
では実際に御朱印めぐりをされている皆さんはどうしているのか?
当サイトのLINEコミュニティ「開運戦隊ゴシュインジャーで、200人の御朱印好きにアンケートを取ってみました。

神社とお寺で御朱印帳を分けてる?アンケート

アンケートの結果は、神社とお寺で御朱印帳を「分けない派」が優勢という結果になりました。
しかし、その差はわずかであり、両派の意見が拮抗していることがわかりますね!

さらに「分ける・分けない」の具体的な理由についても詳しく伺いました。
ご自身の御朱印巡りの参考に、ぜひ両者の意見を比較してみてください。

「分けない」理由は?(一緒にしている派)

神社とお寺で御朱印帳を分けない理由
神社とお寺で御朱印帳を分けない理由

神社とお寺で御朱印帳を「分けない」理由として、最も多く票を集めたのは「参拝した日付順に並べたい」というものでした。

御朱印を「旅や参拝の記念」として集めている場合、時系列で御朱印が並ぶことは大きなメリットです。帳面を開くたびに、「この日は、この場所を、この順番で巡ったな」と、旅の記憶が鮮明に蘇りやすくなります。

 次に多かったのは、「二冊(以上)持ち歩くのが面倒」という理由。
御朱印巡りの頻度が高くない場合や、観光のついでに御朱印をいただくようなケースでは、わざわざ複数冊を分けて持ち歩くのは手間に感じてしまうのも納得できます。

御朱印帳を分けないメリット・デメリット

「神社とお寺で御朱印帳を一緒にする」メリット・デメリット
メリット 御朱印帳1冊分のコストで済む
持ち運びが楽
参拝の思い出が一冊に時系列で御朱印が並ぶ
デメリット 断られるリスクもゼロではない
「この寺社は分けないとダメかな?」と心配・不安になる
SNSなどで一部のユーザーから批判も
統一感がない

「分けない」のメリット
御朱印帳を分けないことのメリットは明確です。
わざわざ複数冊を準備・管理する必要がないですし、二冊準備するコストも抑えられます。
最大のメリットが先ほど挙げたように「旅の思い出を時系列で一冊にまとめられる」ことですね。
ですので、まずは気軽に御朱印巡りを楽しみたい初心者の方には特におすすめのスタイルです。

「分けない」デメリット
一方、「ごく稀に授与を断られるケースがある」という点です。
また、SNSなどで御朱印帳の写真を公開した際に、一部のこだわりが強い層から「分けないのは非常識」といった批判を受ける可能性もゼロではないかもしれません。

 

御朱印マニアの声

集めた御朱印が2,119体、御朱印帳は81冊目という、日本全国を巡る御朱印マニアであり、西源寺で御朱印のデザイン・書き入れを担当されている西源寺Jr氏も、御朱印帳は分けない派だそうです。

西源寺御朱印担当(西源寺Jr)
神社お寺関係なく同じ帳面に書いてもらっています。理由は何冊も持ち歩くのは本当に大変なので(汗)。分ける・分けないは完全に個人の判断で良いと思います。

やはり、旅先では荷物をなるべく減らしたいという実用的な理由が、経験豊富な愛好家の結論にも強く影響しているようです。

「分ける」理由は?

神社とお寺で御朱印帳を分ける理由
神社とお寺で御朱印帳を分ける理由

続いて「分ける派」の意見を伺ってみると、「統一感を出したい」という理由がトップでした。
これは、神社とお寺の御朱印の書体の違いに理由があります。神社の御朱印は一般的に一画一画を丁寧に書く「楷書体」が多いです。一方、お寺の御朱印は躍動感のある「行書体」が多い傾向があります。
この雰囲気の違いから、帳面をズラッと並べた時の統一感や美しさを重視する気持ちはわかりますね。

寺院の御朱印を並べた様子
お寺の御朱印を並べた様子

その他「なんとなく気になる・不安」という理由には、「信仰上の理由」や「よくわからないけど分けたほうがいいと言われた」などの不安が潜んでいると推測されます。

その他には、「そもそも神社かお寺、どちらか一方しか参拝しない」という方もいらっしゃいました。
このように分けるか分けないかは「信仰上の理由」や「御朱印巡りのスタイル」でもどちらかを選ぶかが大きく分かれます。

  神社とお寺で御朱印帳を別にする場合
メリット 御朱印帳を広げた時に統一感があり美しい
断られたり、気にするリスクが無くなる
信仰心や宗教観を大切にできる
デメリット 御朱印帳2冊分の費用がかかる
神社とお寺、両方お参りする時は2冊持つことになる。
持ち運びが不便
保管場所が増える

目的やテーマによって「分ける」のも楽しい(著者の意見)

ちなみに著者はどうしているかというと、「近場の御朱印めぐりでは分ける」、「泊まりがけの旅行先では分けない」というスタイルが多いです。
やはり泊まりがけの旅行では、荷物をなるべく少なくしたいのが本音。2冊持ち歩くのは意外と手間です。

また、旅先では急遽予定を変更して参拝することも多いです。 冒頭でお伝えしたように神仏習合の背景があるため、「参拝した神社のすぐ隣に素敵なお寺が!」「お寺の隣に素敵な神社が!」というケースも多くあります。
そんな時に「◯◯用の帳面を持ってきてない!」というケースも多々あり、なかなか明確に分けるのは難しい部分もあります。
そのため、旅行の際は神社・お寺どちらでもいただけるように「汎用の御朱印帳」も常に用意しています。 

(上級者向け)色んな楽しみ方がある

ちなみに今回は「神社」と「お寺」で御朱印帳を分けるか?というテーマでしたが、多くの御朱印をいただくことを前提とするのであれば、 「都道府県別で分ける」「御朱印をいただくテーマ(例:推し活別、ご利益別など)によって分ける」などの楽しみ方もあります。
これは別の記事で紹介します。

御朱印帳を「分ける?」「分けない?」診断

御朱印帳は神社とお寺で分けるべき?それとも一緒でいい?
あなた自身の「御朱印めぐりのスタンス」と「信仰心」によって最適解が変わるので、「診断ツール」を準備しました。

10個の質問に答えるだけで、あなたに最適な御朱印帳スタイルが分かります!
気軽に診断してみてくださいね(所要時間1分)。

診断結果はいかがでしたか?
大切なのは、あなた自身の「御朱印めぐりのスタンス」と「信仰心」です。
「こうしなければいけない」という絶対的なルールはありません。

診断結果を参考にしながら、あなたらしい御朱印巡りのスタイルを見つけてくださいね。

まとめ

「御朱印帳」の使い方に絶対的な正解はなく、「御朱印をいただくスタイル」「信仰心」によって変わります。 どうしても迷う方は記事内で紹介した「診断ツール」を利用してみてください。 そして何より、参拝そのものを大切に。 御朱印は結果であり、目的ではありません。

この記事の信頼性について
  • 全国で3,000以上の御朱印をいただいた経験に基づく
  • 神社とお寺、両方の御朱印帳を実際に使用した経験に基づく
  • 複数の寺社関係者への直接取材を実施
  • 200名の御朱印愛好家にアンケートを実施

記事の更新方針
御朱印に関する慣習やマナーは、時代とともに変化する可能性があります。
当サイトでは定期的に寺社への確認を行い、最新の情報を提供するよう努めています。

免責事項
各神社仏閣によって独自の方針やルールが存在する場合があります。
実際に御朱印をいただく際は、必ず現地での案内に従ってください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、すべての寺社で適用されることを保証するものではありません。

お問い合わせ
記事内容についてのご質問や、取材協力いただける寺社関係者の方は、お気軽にお問い合わせください。
最終更新日:2025年11月

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参考情報
– 全国の御朱印がいただける寺社データベース
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開運戦隊ゴシュインジャー
①神社職員としての御朱印授与経験②参拝者としての御朱印収集経験③御朱印の企画デザイン経験を持つ、御朱印の全側面を知る御朱印マニア。 拝受した御朱印は、47都道府県で3,000体以上、御朱印帳は300冊以上。 「寺社側の想い」と「参拝者の気持ち」という両極の視点から、御朱印について解説します。